ジュエリーコンシェルジュ原田信之

諏訪貿易が提供しているジュエリーの相続資産の査定・仲介のサイト「宝石ドットコム」の責任者:原田信之のブログ

続バーゼルショーリポート

既報のバーゼルショーリポートの続編が出来ました。

レポーターの最後のまとめが硬いのは、社風です。

続バーゼルショーリポート



続 カシミールサファイア

数年前にカシミールサファイアの購入に際して、アドバイスをしたことがあります。
1ヶ月程前にその方が訪ねてこられて、実際に購入したカシミールサファイアをお持ちになって見せていただきました。
メインストンとして程よい大きさのサファイアは、シンプルなリングに加工されていました。
それは、透明度の高さとベルベティな優しさを併せ持つ、紛れもないジェムクオリティのカシミールサファイアでした。
データだけでカシミール産と鑑別されたカシミールらしくないものも多い中で、よく選ばれたと感心しました。
殆ど毎日身に着けて楽しんでいるそうです。
今でも車の運転しているときに、信号待ちしていて、ついハンドルを握った指のサファイアに見とれて、後ろの車にクラクションを鳴らされることがあるそうです。
このくらい愛されると宝石も幸せですね。
知的で美人のオーナーに相応しいサファイアでした。
実は、今回カシミールサファイアについて書いたのも、この方の印象が残っていたからです。


不要な善

日経新聞のスポーツ欄 豊田泰光さんのコラム「チェンジアップ」をいつも楽しみにしています。
今日は、世の中には、「必要悪」もあれば「不要な善」もあるとして、
高校野球の特待制度叩きを「不要な善」と切り捨てています。
西武球団の裏金問題から特待生制度に飛び火して、予選を辞退する高校まで出てきていますが、そもそも野球留学などの球児のプロ化を知っていながら特待生制度を野放しにしてきた関係者も問題にされるべきと、一喝しています。
更に、才能を持った人に対する英才教育の必要性とお金がかかることを認めて、特待生制度の代わりに奨学金制度を提案しています。

私以外にもメディアの報道に違和感を感じてた方も多かったのではないでしょうか。
豊田さんのコラムは視点が斬新で常に飽きる事がありません。

カシミールサファイア

7ctカシミールサファイア






これが今まで私が扱ったカシミールサファイアの最高のものです。
皆さんのモニターでどこまで正確に再現できるかわかりませんが、
実物は、これぞカシミール、これぞコーンフラワー(矢車草)ブルー、これぞベルベティーです。
私が最も重視している厚みも程よく浅く、姿かたちも申し分ありません。
何度も還流しているので表面にアブレーション(磨耗)はありますが、再研磨すれば石目方も殆ど代わらずに綺麗になりますので気になりません。

5月のクリスティーズのオークションでも5カラットサイズのカシミールサファイアのリングが出品されています。
予想落札価格は$160,000〜$200,000です。
ビルマのルビーには及びませんが、1カラット当たり、約400万円と言う高値です。
写真のサファイアは7カラットサイズです。
下のようなスイスのGUBLIN研究所のレポートがついています。



Kashmir 7ct GUBELIN Report















恐らく、このカシミールサファイアが現在オークションに出ると手数料込みで$300,000は下らないと思います。
このような稀少な宝石を自然から預かって、次の世代の方にお預けすることが出来るのは宝石商としての喜びです。

カシミールサファイア原石








これは、珍しいカシミールサファイアの原石です。
もちろん、宝石品質ではありません。
品質が良かったら、原石のままで持っているわけがありません。


カシミールサファイアのついての詳しい記述は、「宝石1」を参照ください。

イタリア万歳!!

今日は、宝石の話ではありませんが、最近読んだ本で溜飲が下がったくだりがあるのでご紹介します。
著者は、スローフード運動で有名な島村奈津さん。
本のタイトルバール、コーヒー、イタリア人
出版社:光文社新書
価格:¥720

イタリアには、スターバックスがないそうです。
本当にイタリアに進出できずにいるのか著者がイタリア飲食業協会に問い合わせをした結果、以下のような返事が来たそうです。
その返事が傑作で、我々の仕事にも繋がっているように思えました。以下原文をそのまま載せます。

 イタリアには、スターバックスの支店はございません。
と申しますのも、あのような規模の企業が、私どもの国に投資する意味がないと言う事情によるものでしょう。
つまり、こういうタイプの企業は、その過程においても、商品そのものについても、正確で厳しいマニュアルに従って生み出されたものであり、どうしても、スタンダードなものにならざるを得ないわけです。
 私どもの国は、食べ物との関係をとりたてて大切にする社会です。
それは同時に、食品とレシピの多様性、そして伝統とのつながりを大事にしており、そのことが、世界におけるイタリア料理の価値を高めているのです。
 チェーン店の融通の利かなさは、こうしたヴァラエティに富む世界にはなじまないものです。チェーン店のマニュアルが、この国においては必要不可欠イタリア化と言う“汚染”を受け入れない限り、難しいでしょうね。
 例えば、マクドナルドが、そのメニューにパスタやピッツァ、大きめのサラダといったイタリアの伝統料理のメニューを少しずつ加えていき、さらには、それを世界の他の地域にまで紹介していったようにです。
 スターバックスに限っていえば、イタリアにないもう一つの理由は、私どもの国には無数のバールが存在していますし、彼らが経済的に潤えるような隙間が見当たらないということもあるでしょう。
唯一、進出してくるとすれば、すでにあるバールを買収していくことしかないでしょうが・・・・・。



 因みに私は、スターバックスへは殆ど行きません。コーヒーよりも紅茶が好きなことと、たまに飲むエスプレッソに関してもスターバックスと味覚の方向性が合いません。
皆さんは、如何でしょうか。
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