ジュエリーコンシェルジュ原田信之

諏訪貿易が提供しているジュエリーの相続資産の査定・仲介のサイト「宝石ドットコム」の責任者:原田信之のブログ

10.10ct Fancy Vivid Blue IF from De Beers Millennium Jewel

OV 10.10ct Fancy Vivid Blue IF Diamon Ring

3月14日のブログでお伝えしたブルーダイヤモンドのオークションが昨日サザビーズ香港で行われました。
結果はほぼ見積価格の下限でどうにか落札されました。
リザーブ価格が高かったので主催者は落札されたことで胸を撫で下ろしたことでしょう。
世界経済は不透明感を増していますが、稀少性が特別高い宝石の高値は続いています。
○Blue Diamond Ring
10.10ct Fancy Vivid Blue IF side view

Shape:Oval shape
Cut: Modified briliant-cut
Weight: 10.10cts
Color: Fancy Vivid Blue
Crality: Internally Flawless
Type: Typeb
見積価格:HK$235,000,000-280,000,000
(US$30,300,900-36,103,200)
落札価格:HK$248,280,000 (US$32,013,223 )(約36億円)
1カラット当たり:US$3,169,626(約3億6,000万円)



ありがとう! Dr. Ahmadjan Abduriyim

Ahmadjan Abduriyim本日3月31日でDr.Ahmadjan AbduriyimがGIA Tokyoを退職しました。
北脇裕士博士(現:中央宝研)と共に全宝協を世界レベルまで押し上げた立役者で、GIA Tokyo設立にカラーストンのラボを一から立ち上げた功労者です。
特筆すべきは全宝協時代に現在ではカラーストンの産地の同定に不可欠な技術LA-ICP-MS(レーザー・アブレーション誘導結合プラズマ質量分析)を世界に先駆けて開発しました。
もしDr.Ahmadjan AbduriyimがいなければGIA Tokyoにカラーストンのラボはなかったと言っても過言ではありません。。
そして彼を敬愛している業界人がこぞってレポート作成依頼をした結果、日本に於いては高品質なカラーストンに不可欠なレポートとなりました。
国際的にはけっしてメジャーではないGIAのカラーストンが普及したのは彼の功績です。
もちろん世界に通ずるラボが日本になかったことが背景にありますが、彼抜きには考えられません。
マニュアルに従って訓練すれば出来るダイヤモンドのグレーディングと異なり、鑑別(ダイヤモンド含む)は誰が鑑別したかが問われます。
現在プロに信頼されているスイスのSSEFや米国のAGLもやはり誰が見ているかが評価につながっています。
また国際的に情報交換できる高い語学力も必要です。
Dr.Ahmadjan Abduriyimは英語、北京語、日本語、ウイグル語で論文が書ける実力です。
今後についてはゆっくり考えてから決めるようですが、日本を愛しているのできっと日本に残ってくれると期待しています。
日本の宝石業界にとっては宝のような存在なので微力ながら応援したいと思います。
Dr.Ahmadjan Abduriyim今までありがとうございました。
これからも宜しくお願いいたします。

原田信之


CREDOR+Gimel WATCH=頂上×2 WATCH

Gimel watch pave setting 2

セイコーCREDORとGimelのコラボレーションウオッチが登場しました。
CREDORはフランス語で「黄金の頂き(CRETE D’OR)」を意味し、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。
Gimelは世界最高品質の色とりどりの宝石をプロデューサーの穐原かおる氏が絵の具のように使い自然を描き、屈指の技術をもった自社工房で仕立てるジュエリー史に名を残すであろうトップブランドです。
正に頂上同士のコラボレーションウオッチです。

この小粒で濃いピンクダイヤモンドは世界で唯一の産地であるオーストラリア アーガイル鉱山産の上澄み品質です。
アーガイル鉱山から宝石品質のピンクダイヤモンドは産出率は0.05%程度とされています。
しかしこのピンクダイヤモンドはその成り立ちから殆どに大きなキズがあります。
Gimelの宝石は殆ど無傷(VVS-VS)です。
ピンクダイヤモンドも例外ではありません。
この段階で更に数%です。
この品質のピンクダイヤモンドでジュエリーを作る事は気の遠くなるような作業の連続です。
その品質のピンクダイヤモンドでサイズ、色合いを揃えるのは奇跡のような事です。
あまりに透明度が高いのでGimelのジュエリーには清潔感すら漂います。
そのダイヤモンドを自社の工房で純粋培養された先鋭のクラフトマンが緻密な計算の上に製作しセッティングをしていきます。
Gime watch making

Gimel Pink Diamond for setting

竜頭につけられたカラーレスのダイヤモンドも稀少です。
いわゆるローズカットと呼ばれるものですが、通常は厚みがこの半分程度です。
ローズカットは厚みが足りないと透けてしまい魅力がありません。
このローズカットは特注品でハイドームにつくられています。
高いドームはシャンデリアの様に強いシンチレーションを発します。
因みに一般的なローズカットは比較的安価な原石から研磨されるのでキズがあるのが普通ですが、このローズカットもGimel品質が貫かれています。
Gimel watch rose-cut


このシリーズにはピンクダイヤモンドの他、カラーレスダイヤモンド、サファイアとステンレスモデルがあります。
価格やスペックにつきましては、公式ページをご覧ください。

公式ホームページ:GREDOR+Gimel
Gimel watch pink diamonds

Gimel watch diamonds

Gimel watch Sapphire


上記の中でカラーレスダイヤモンドモデルと公式ページにあるステンレスモデルは先行予約会が下記の通り行われます。

○セイコープレミアムブティック
3月30日(水)〜4月6日(水)
〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-16
営業時間 11:00-20:00(日曜・祝日は19:00まで)
TEL 03-3562-3800

○和光本館1階
4月7日(木)〜17日(日)
営業時間 10:30-19:00
TEL 03-3562-2111




De Beers Millennium Jewel 再び登場

Oval 10.10ct Fancy Vivid Blue IF

Millennium(2000年)を記念してDe Beersが売り出したDe Beers Millennium Jewelの一つが再び4月5日のSotheby’s Hong Kongオークションに出品されました。
再びとは既にコレクションの内一番小さい物が2010年の4月7日に同じくSotheby’s Hong Kongで出品されています。
落札結果はペアーシェイプ 5.16cts Fancy Vivid Blue Internally FlwalessがHK$49,940,000 約US$6,430,000 1カラットあたり約US$1,250,000でした。
今回はコレクションのNo.4のOval 10.10ct Fancy Vivid Blue IFです。
見積価格は$30 million to $35 million (HKD 235 million to 280 million)下限でも$1=¥115換算で34億円以上です。
因みにアジアの個人の出品です。
中国景気は停滞していますが、富裕層の現物資産への関心は依然高い状況が続いていますので高値でも落札されてしまうのでしょうか。
De Beers Millennium Jewel
Millennium(2000年)を記念してDe Beersが売り出したDe Beers Millennium JewelはMillennium Starの名前で有名な203.04カラットDカラー Internally Flwalessのペアーシェイプと5.16〜27.64カラットの11個−118カラットのファンシーブルーコレクション(下の写真参照)からなります。
The De Beers Millennium Jewels 11 Blue

2010年のオークションの詳細は過去のブログをご覧ください。

Diamonnd Pipeline 2014 (4)

国別ダイヤモンドジュエリー販売金額

やっとDiamond Pipelineの終点にたどり着きました。
国別ダイヤモンドジュエリー販売金額です。
原石の産出金額16.54 $Billionがジュエリーとなって78.50 $Billionと約5倍になっています。
もちろんダイヤモンドだけでなく貴金属や製造に関する費用や流通マージンも含まれています。
ジュエリー全体の金額には貴金属だけの装身具やカラーストンジュエリー、真珠もあるのでもう少し多くなりますが、ダイヤモンドジュエリーの割合が圧倒的に高いので比率は大きく変わりません。

ダントツの1位は米国です。
絶え間ない移民の流入でジュエリーの購入に不可欠な消費人口を保ち経済成長を続けていることが地位を支えています。
但し、年齢構成では問題のない米国も富裕層と貧困層が増えて今までジュエリーの消費を支えていた中間層が減少して街の宝石店の閉店が続いています。
富の分配が問われています。

次ぎは約1割を占めている中国とインドです。
GNPでは米国の約6割と迫っている中国もダイヤモンドジュエリーの販売金額では約3割と発展途上です。
中国はこれから高齢化が急速に進むことを考えると、むしろ人口構成のバランスの良いインドの方が大きくなるかも知れません。

日本はバブルの頃は米国に迫ったことがあります。
今から考えると人口が3倍の国に迫ったこと自体がバブルでした。
失われた20年を経て10%程度を保っていましたが、ここ数年で7%となっています。
日本の金額が変わらなくても世界の市場規模が大きくなると更にシェアの低下もありえます。

日本と同程度の中東のシェアは産油価格しだいでしょう。
昨今の政情不安と産油価格下落では先行き明るくはありません。

中東ほどではありませんが、富裕層が消費の割合が高い香港と台湾が2%程度です。
トルコも新興国として上がってきましたが、地理的要因と政情不安で現在は期待されたほどの成長は難しい状況です。

このグラフにヨーロッパ諸国が入っていないのが不思議と思われるかも知れませんが、ヨーロッパ全体で10-15%のシェアがありますが、1カ国では2%に満たないものと思われます。

世界人口の増加と新興国の需要増加で市場規模は大きくなるとされて、源の供給が増えないことが心配されています。
幸運なことに宝石は他のどの商品よりもリサイクルが可能な商品です。
そのような状況になればリサイクル率は自然と上がってきます。
鉱山からの供給が徐々に減少していくと10年後に需要の3分の1をリサイクル品が埋めないと間に合わないと言う試算もあります。
環境保全を考えると鉱山開発が減ってリサイクルが増えるのは自然な流れです。
10年後のグラフがどう変わるか楽しみです

Diamond Pipeline 2014 以上。



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