ジュエリーコンシェルジュ原田信之

諏訪貿易が提供しているジュエリーの相続資産の査定・仲介のサイト「宝石ドットコム」の責任者:原田信之のブログ

Gimelの世界

2016年最初のブログは「Gimelの世界」です。
あるコレクターの方からコレクションをお預かりしました。
せっかくですので私のディスクリプション(説明)をつけてご紹介します。
Gimelさんにお伺いしたわけではありませんので、勘違いがありましたらご容赦ください。

Gimelさんについては内外でたくさんご紹介されていますので説明する必要はありませんが、一言で言うと「将来ジュエリーの歴史でラリックやJARのような別枠で扱われる可能性のあるブランド」です。


3作品を明日から連続でご紹介します。

明日からの添付画像はクリックすると大きくなります。
さらにクリックするともっと大きくなります。


価値がわかる宝石図鑑

宝石図鑑表紙

宝石図鑑鳥瞰

弊社会長諏訪恭一の新著「価値のわかる宝石図鑑」(ナツメ社刊 税抜き¥2,200))が12月14日に発売されます。
「宝石1」「宝石2」「宝石3」「ダイヤモンド原石から装身具へ」と一貫して宝石とジュエリーの品質の見分け方と価値の判断について著作をしてきましたが今回始めての図鑑を上梓します。
メジャーな宝石を取り上げた前作との違いは図鑑なので幅広い宝石を取り上げて、鉱物のページ(背景が黒)で原石も掲載していることです。(画像はクリックすると拡大できます。)
アマゾンで販売しています。
アマゾン掲載ページ

まず著者の序文をご紹介します。

はじめに

 人が身を飾るのは本能に近いことです。おそらく数万年前から、、装身具を身につけていたはずです。そのなかには、偶然に発見された硬い石、赤や青の珍しい石が存在し、その透明度や色が賞賛され、特別なものとして王侯・貴族・聖職者たちに珍重されてきました。一般の市民にも宝石に手が届くようになり、宝石の鉱物学的な分類が可能となったのは、この200年あまりです。
 本書は宝石をモース硬度順に並べ、鉱物種ごとに整理した図鑑です。筆者みずからが手にした宝石と鉱物の写真を使い、宝石の処理の有無を明らかにし、産地と歴史、宝石名の由来などをまとめました。
 成人の親の爪ほどの小さな宝石の価値が、数億円から数百円と大きな差が生じるには、きちんとした理由があります。宝石の種類と品質が異なり、高価なのは大自然がほんのわずかしか生み出さない美しいものだからです。主要な宝石について、美しさの異なる写真と価値の目安を表示し、その差を確かめられるようにしました。
 20世紀後半に宝石の需要が高まり、鉱山が開発されて、人々の手に入る宝石を増やしてきました。その一方で、宝石に対する過不足ない見方が行き渡っていないことは否めません。だからこそ、宝石の適切な見方がいま必要とされているのです。読者のみなさんが宝石に対する迷いを解消し、美しさと価値への理解を深め、幸せを託するに相応しい宝石に出会われることを心から願っています。
諏訪恭一

○目次
宝石図鑑目次1

宝石図鑑目次2

宝石図鑑目次3


○本書の見方[宝石のページ](背景が白)
本書の見方


○本書の見方[鉱物のページ](背景が黒)
鉱物のページ


○付録
巻末の30ページは付録としていますが、前作までの第2章に当たります。
とても付録と言うレベルではなく、これだけを読んでも元がとれます。
ご参考までに私自身が目から鱗と感じた「鉱物が生まれる」をご紹介します。
今まで「ダイヤモンドは地下深くで生まれる」と説明してきましたが地球規模で見るとグレープフルーツの皮の部分程度です。
多くの宝石はみかんの皮程度の浅いところで生まれていました。
その他では「世界人口とダイヤモンド産出量の推移/還流量」のグラフは還流の重要性が良くわかります。
とにかくお得な付録です。
宝石が生まれる



稀少宝石高値続く

一昨日のジュネーブ クリスティーズのオークションでFancy Vivid Pinkの価格で世界記録が生まれのに続き、昨日は同じくジュネーブのサザビーズでブルーダイヤモンドの記録が生まれました。
このブルーダイヤモンドはブルーダイヤモンドの記録のみならずこれまで競売にかけられた全ての色のダイヤの中でも最も高価で宝石全体でも最も高価で、1カラット当たりも最高価格になりました。
中国の景気変調から世界経済が不透明になってダイヤモンド価格も下落傾向が続く中で世の中に2つとないような稀少宝石の価格だけが一人歩きしています。
過度な資本主義による富の偏在と先進国の金融緩和による紙幣の信用低下が魅力のある現物資産のひとつである稀少性の高い宝石の価格を引き上げています。

落札結果

○Pink Diamond
16.08ct Fancy Vivid Pink VVS2

Shape:Chsion shape
Weight: 16.08ct
Color: Fancy Vivid Pink
Clarity: VVS2
Type: Typea
見積価格:CHF22,000,000 - CHF27,000,000 ($23,000,000 - $28,000,000)
落札価格:CHF28,725,000 ($28,687,003)(約35億円)
1カラット当たり価格:$1,784,018(約2億2,000万円)
落札者:中国の個人
落札後「 Sweet Josephine 」と命名


○Blue Diamond (Blue Moon Diamond)
The Blue Moon Diamond

16.08ct Fancy Vivid Pink VVS2 Typea 28百万ドル(約35億円 約2億1,800万円/ct)
Shape:Chsion shape
Weight: 12.03ct
Color: Fancy Vivid Blue
Clarity: Internally Flawless
Type: Typeb
見積価格:CHF34,200,000 — 53,700,000 ($34,452,738 - $54,096,843)
落札価格:CHF48,634,000 ($48,993,405)(約52億円8,000)
1カラット当たり価格:$4,072602(約5億円)
落札者:香港の個人
落札後「ジョゼフィーンのブルームーン(Blue Moon of Josephine)」と命名
Blue Moon Diamondの詳細は9月29日のブログThe Blue Moon Diamondをご覧ください。


以前は国際オークションでも1億円以上の落札は多くありませんでした。
最近は2億円以上でないとベスト10にも入りません。
落札金額が上がったことと落札のベスト10で全体金額の半分以上を占めるような高額なものがオークションを引っ張っています。

余談ですが、どちらのダイヤモンドも落札後の命名にJosephineが入っているので同一の落札者の可能性があります。
いずれにしても桁違いの資産家には間違いありません。


第7回 GIA GemFest Tokyo
のご案内

GIA GemFest Tokyo 10th Nov 2015

第7回 GIA GemFest Tokyo
が11月10日(火)に開催されます。

特に関心の高い「メレーサイズの合成ダイヤモンド」の情報のアップデートは大切です。
概要は以下の通りです。

《セミナーの議題》

○合成メレーダイヤモンドの現況及びその鑑別

ゲストスピーカー:
Dr. Wuyi Wang Director of Research and Development, GIA
Dr. Wuyi Wang

宝石品質のダイヤモンドは、HPHT(高圧高温成長法)とCVD(化学気相成長法)の技術によって生産することができます。過去10年で、両方の合成技術において著しい進歩が成し遂げられています。大きな高品質の結晶に加え、メレーサイズの合成ダイヤモンドの生産量が増加し、宝飾業界に導入されています。
このプレゼンテーションでは、合成ダイヤモンドの品質現況と分光特徴を紹介し、メレーダイヤモンドに着目します。
また、天然ダイヤモンドから合成ダイヤモンドを識別する技術についても概説します。


○GIAのフィールド研究調査:ブラジルのミナス・ジェイラス州のエメラルド鉱山

ゲストスピーカー:
Shane McClure Global Director, Colored Stones Services, GIA
Mr. Shane McClur

エメラルドに関する知識を広げ、世界的に有名なミナス・ジェイラスの鉱山で調査を行うGIAのフィールド研究者の仕事ぶりをご覧ください。


日付:
2015年11月10日(火)

受付開始:15:30
講演開始:16:00
質疑応答:18:00

会場:オーラム
〒110-0015 東京都台東区東上野1-26-3
会場の電話番号:03 5812 1123

RSVP:03 5812 0315
giatokyolab@gia.edu

予約不要ですが、座席数には限りがございます。
お席へは先着順にご案内します。

GIA Tokyo合同会社

The Blue Moon diamond

The Blue Moon Diamond

Blue Moonとは英語の慣用句の"once in a blue moon"「極めてまれに」から命名され、ひと月に2度現れる満月又はまれに月が青く見えることに由来しています。
関連は不明ですが、日本にも「月がとっても青いから・・・」と言う歌があります。

The Blue Moon diamondは2014年1月に南アフリカのCullinan鉱山で発見されました。
Cullinan鉱山は多くのType競瀬ぅ筌皀鵐匹鮖蚕个垢襪海箸巴里蕕譴討い泙后
最も有名なダイヤモンドは1905年に発見されて英王室の所有しているCullinan Diamond1の545.67ctとCullinan Diamond2の317.40 ctで未だカラーレスダイヤモンドの歴代1,2の大きさを誇っています。

The Blue Moon diamondの原石の重さは29.62カラットで発見後1ヵ月後にCora International LLCが$25,600,000で購入しました。
当時の原石における1カラット当たりの最高価格を記録しました。($864,280/ct)
The Blue Moon Diamond Rough


Cora International LLCは数ヶ月を費やして12.03カラットのクッションシェイプ に研磨し、GIAでFancy Vivid blue、Internally Flawlessとグレードされました。
The Blue Moon Diamond Polishing

特徴は類まれな濃く彩度の高いブルー(Fancy Vivid blue)とほぼ無傷(Internally Flawless)に加えてオレンジーレッドの強い燐光を発することです。
紫外線短波を当てた後に約20秒間オレンジーレッドの燐光を発します。
この現象は非常に珍しくインドの伝説的な鉱山(集荷地)Golconda産のブルーダイヤモンドであるthe Hopeやthe Wittelsbach-Graff diamondsにも見られます。
燐光


The Blue Moon diamondは昨年9月13日から今年の1月6日までthe Natural History Museum of Los Angeles Countyに展示されていました。


このThe Blue Moon diamondが11月11日のSotheby'sのジュネーブのオークションに登場します。
見積価格は$35,000,000-$55,000,000です。
もし上限価格に近くなればダイヤモンドのオークション価格の記録となります。
もし上限に達したら現在の日本円で約66億円以上になります。
出品者にとって約1年で25百万ドルが35百万ドルになるか55百万ドルになるか投資の結果が出ます。
あまりに現実味のない価格ですが、不透明な経済状況下で現物資産重視の傾向が続くかの試金石となります。

All photos c Cora International
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