ロンドンのVictoria and Albert Museumで新しくなったジュエリーの展示を見てきました。
古代から現代までのジュエリーを一堂に見ることが出来るのでロンドンに来るたびに訪れていましたが、新しい展示は以前と同じものが並んでいるとは信じられない程、素晴らしい出来具合です。
2年間も閉鎖していたのがうなずけます。
以前は資料館的な展示のため訪れる人もまばらでしたが、展示が新しくなった現在はご婦人方でごった返しています。
年代別に整理された展示は、ジュエリー業界の方はもとよりジュエリー好きの一般の方にも必見です。
現在のジュエリーデザインの殆どが、遥か昔から既に存在していたことを見れば、何を作るべきか、また何を買うべきかがはっきりしてきます。
今回の展示のハイライトは、部屋の中央を縦断する透明な板に展示されているジュエリーです。
透明な板に留められているため、ジュエリーを裏側から見ることが出来ます。
ジュエリーの出来の良し悪しは裏側から見ると簡単に判断できます。
この展示のプロデューサーの腕はなかなかなものです。
透明な板は、真っ直ぐではなく波を打っているので展示の流れに動きを与えています。
ジュエリーの図録が売店で販売されていますので、更に勉強したい方は購入されると良いでしょう。
題名が「JEWELS & JEWELLERY」となっているのが、とても興味深いところです。
宝石を主体としたものがJEWELSで、地金でフォルムを作っているアクセサリー的なものをJEWELLERYとして使い分けているのではないかと思います。
価格は、£19.99(約4,400円)です。
但し、英語版しかありません。