ジュエリーコンシェルジュ原田信之

原田信之 所有されているジュエリーの活用方法をアドバイスする株式会社ジュエリーアドバイザー アンド ギャラリー JAAG(ジャーグ)の代表のブログ。オークションの査定や百数十回に及ぶ宝石の海外買い付け、ジュエリーのプロデューサーとしての経験を生かして、相続や売却、資産性のある宝石の購入のアドバイスをします。

2009年06月

Gimel World

GimelさんホームページトップS









大変嬉しいお知らせです。
待望のギメル(Gimel)さんのホームページがオープンしました。
今まで、限られた方しか作品を見ることが出来ないので、多くの方からどこで拝見出来るのかお問い合わせを頂いていました。
このホームページで代表的な作品をご覧になれます。
もちろん、実際の作品には敵いませんが、ウエブの画像からもプロデューサーの穐原さんの世界観を感じることが出来ます。
Gimelさん作品集 唐辛子S






穐原さんの作品からは自然への敬意が感じられます。
宝石と言う絵の具で描かれた芸術作品でもあります。
この唐辛子のブローチは、小さいながら私の大好きな作品です。
このまま摘まんで料理に使いたくなるほど生き生きしています。

ギメルさんのジュエリー作りの姿勢は、一言で表すと、Perfection「完璧」です。
宝石は自然の産物なのでどれも「不完全」ですが、その不完全な宝石の中で可能な限り完璧な素材に拘っています。
宝石の透明度、色の彩度が段違いです。
また、その加工技術の高さは他と比べようがありません。
世界のブランドすらも、その前では大衆向けの装身具にしか見えません。
その姿勢に妥協はありません。

全く隙がないように思えるギメルさんのジュエリーですが、どこかにちょっとした悪戯心が隠れています。
表から見えない葉っぱの裏に芋虫や蟻が隠れていたり、こんな愛らしいカタツムリのブローチもあります。
Gimelさん作品集 カタツムリS









このホームページも、ギャラリーを開くとカエルがページを下から上に登って元の位置に陣取るという楽しいものです。

日本にGimelさんがあることを誇りに思います。


Brown Diamond

29cts PS Brown





アントワープで大粒のダイヤモンドを探しているときに28カラットのブラウンダイヤモンドを手に取りました。
約30カラットの大きさは立派です。
長さも4センチ程度とダイヤモンドのサイズとしては非日常的です。

彩度が低いので美しさには欠けます。

価格は、同サイズの最高品質のおよそ8分の1程度です。
私は決して買いませんが、サイズに拘る方が世の中にはいます。




Antwerpより

L.G. Yellow 1L.G. Yellow 2







〇合成ファンシーイエロー メレーダイヤモンド

ここ数年市場に出てきた合成ファンシーイエローのメレーダイヤモンドです。
大きさは、直径1.5ミリ程度です。
比較用の定規は1目盛が0.1ミリです。
恐らく大粒用に作った合成ダイヤモンドの原石から使えない部分をクリービングして作られたと思われます。
研磨はインドとの事です。
放射線処理のものは見た目で判別できるものが少なくありませんが、合成の場合は殆ど分かりません。
しかも、天然でもありえるクラウド状のインクルージョンが入っているので厄介です。
価格は天然に比べると10分の1程度と供給業者は別物として扱っていますが、流通のどこかで悪意のある業者に渡ると手に負えません。
全国宝石学協会さんのような技術があるラボで、裸石に近い状況でしたら鑑別は可能ですが、費用の点から見合いません。
プロのバイヤーでも鑑別が難しい商品を消費者が見分けることは不可能です。
一般の方は、メーカーを選ぶのが一番です。
どなたにも出来る選び方は、まずリングの裏側にメーカーを認識できる(簡単なマーク等ではない)刻印が入っていることを確認してください。
メーカーは、刻印を入れることで製造責任を明確にします。
1本、1本、異なったシリアル番号が打たれていると更に安心です。
シリアルを入れているメーカーは、どこから購入した石をどこで加工したか履歴(トレーサビリティ)を残してある可能性が高いので、信頼性が高くなります。
まずは、刻印を確認してください。

Antwerpより

HS 0.7ct size Top lot





〇研磨済み市場

冷え込んでいる研磨済み市場の中で、中国とインド向けの1カラット未満のラウンドは落ち込みが少なく僅かながら明るさを与えています。
1〜2カラットサイズもVSやSIのような中間品質の需要が復活してきました。
3カラット以上の需要は少ないですが、10カラットを超えるD IFのような稀少品質の商品は資産家の通貨に対する不安から需要が多く、相場が崩れていません。
小粒ファンシーシェイプはマーケットが小さいため生産が戻らず、良いものが市場に極端に少なく、運よく品質の良いものに出会えても、売り手有利の価格であることは言うまでもありません。

写真は、3グレーナー(3/4カラット)と呼ばれているサイズのハートシェイプで、世界でも最高クラスのものです。
下の写真のようなロットで取引されています。

HS 0.7-1.0cts lot




Antwerpより

ダイヤモンド原石






6月のアントワープ ダイヤモンド市場をレポートします。

〇原石市場

昨年の世界的な商品相場の下落に伴い、ダイヤモンド原石価格もピークから50〜70%下がリましたが、ここ2ヶ月で20〜30%の値上がりに転じました。
これは、まず、ショックで生産が止まっていた研磨工場も稼働率を確保することから規模を縮小しながらも4月以降生産を再開したところが増えた事が上げられます。
次に政府の後押しで銀行が資金難に陥っていた業者に救済的な融資を行い、破綻せずにどうにか企業活動が出来るようになったことも大きな要因です。
中には低迷している研磨済み価格から考えると説明がつかないので、再び投機が始まったと主張している業者もいます。
現在、DTC(De Beers)を除いて原石取引の中心は入札です。
入札制が価格の変動幅を大きくしているのは否めません。
研磨済み価格が主に需要によって動くことに比較して、原石価格は常に思惑や投機で研磨済み価格より大きく上下に振れます。
傾向が長期に渡るともちろん研磨済み価格も連動しますが、短期的には必ずしも同じ動きにならないことが原石価格を分かり辛くしています。




Profile
Archives
ギャラリー
  • 史上最大のFancy Intense Pink 「Raj Pink diamond」
  • 史上最大のFancy Intense Pink 「Raj Pink diamond」
  • 「自分でできるジュエリーの品質判定」セミナー開催
  • 見逃したら一生悔やまれる「ギメル展」
  • 見逃したら一生悔やまれる「ギメル展」
  • 見逃したら一生悔やまれる「ギメル展」
  • ライブドアブログ