上に記したのは、ダイヤモンドのプロットです。
ダイヤモンドをグレーディングしたときの内部と外部の特徴を図示したものです。
GIAのDiamond Grading Report(ダイヤモンド グレーディング レポート)に必ず記されています。
ダイヤモンドの美しさは、実際に見てみないと分かりませんが、その特徴はこのプロットを見ればある程度分かります。
内部の特徴は赤、外部は緑で記されてその種類も注記にあります。
例えば、内部の結晶インクルージョンで天然の特徴として問題がないものか、内部から表面に達している亀裂で欠点になるものなのかの判断がつきます。
また、購入した後に欠けが見つかったときには、それが初めからあったものなのか、後からできたものなのかがはっきりします。
プロットのついていないグレーディングレポートを見ますが、それは本来の機能を失ったものです。
メインストンにならない1カラット未満のようなサイズのダイヤモンドにグレーディングレポートは必要ありませんが、大粒のダイヤモンドにはプロット付きが必要です。
力のあるお店は自社でグレーディングして、保証書に簡単なデータだけ載せている場合があります。
内部の資料でプロットやその他のデータを記録していますので、プロットなしのレポートの類ではありません。
宝石は、お店を選ぶことが一番ですが、大粒のダイヤモンドを購入する際はプロットの有無を確認することも大切です。