ジュエリーコンシェルジュ原田信之

諏訪貿易が提供しているジュエリーの相続資産の査定・仲介のサイト「宝石ドットコム」の責任者:原田信之のブログ

2009年08月

プロットのないグレーディングレポートとは?

Plotting


























上に記したのは、ダイヤモンドのプロットです。
ダイヤモンドをグレーディングしたときの内部と外部の特徴を図示したものです。
GIAのDiamond Grading Report(ダイヤモンド グレーディング レポート)に必ず記されています。
ダイヤモンドの美しさは、実際に見てみないと分かりませんが、その特徴はこのプロットを見ればある程度分かります。
内部の特徴は赤、外部は緑で記されてその種類も注記にあります。
例えば、内部の結晶インクルージョンで天然の特徴として問題がないものか、内部から表面に達している亀裂で欠点になるものなのかの判断がつきます。
また、購入した後に欠けが見つかったときには、それが初めからあったものなのか、後からできたものなのかがはっきりします。
プロットのついていないグレーディングレポートを見ますが、それは本来の機能を失ったものです。
メインストンにならない1カラット未満のようなサイズのダイヤモンドにグレーディングレポートは必要ありませんが、大粒のダイヤモンドにはプロット付きが必要です。
力のあるお店は自社でグレーディングして、保証書に簡単なデータだけ載せている場合があります。
内部の資料でプロットやその他のデータを記録していますので、プロットなしのレポートの類ではありません。
宝石は、お店を選ぶことが一番ですが、大粒のダイヤモンドを購入する際はプロットの有無を確認することも大切です。






ダイヤモンド原石価格上昇

原石















ダイヤモンドの原石価格が再び上昇している。
研磨済みは冷え込んだままなので、需要と供給のバランスから考えると理解できない。
ダイヤモンドの原石価格の動きは、宝飾業界に携わっている多くのプロにも分かり辛い。

ダイヤモンドの原石価格と研磨済み価格の関係は、原油価格と石油価格よりも企業業績と株価のそれに似ている。
株価が半年以上先の企業業績を投影しているように、ダイヤモンド原石価格は現在の需要よりも思惑や投機で動くことが多い。
目下の原石価格の上昇は、主に研磨済み、3カラット未満のサイズが対象だ。
昨年までの資産バブルの時には、3カラット以上の大粒サイズが高騰したのと好対照だ。

今回の原石価格の上昇には、極端に冷え込んだ研磨済みの需要が秋以降に回復するのではないかと言う思惑がある。
そして政策的な融資が、この思惑による業者の投機的な買いを支えている。
特にインドの業者の強気な姿勢が目立つ。

研磨済み価格との短期的な連動はないが、この傾向が一定期間続くと、もちろん研磨済み価格にも反映されてくる。とは言っても、今のところ値上がりを吸収する余裕はないように思えるが。
商戦が本格化する秋以降の値動きに注意したい。



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