ついに、世界で最も有名なブルーダイヤモンドのホープダイヤモンドを手に取りました。
と言うのは、冗談です。
弊社の会長の諏訪がスミソニアン博物館のミュージアムショップにて100ドルで買ってきたレプリカです。
なぜ、今更ホープダイヤモンドを紹介するのかと言うと理由は、3つあります。
まず、ホープのブルーの色です。
一般の方がご覧になって、「きれいだった」と感想を聞くことがありますが、決してきれいなブルーではありません。
ご覧の写真のようなブルーです。
レプリカながら、実物に近いブルーが良く再現されています。
GIAのレポートでは
Fancy Deep Grayish Blue です。
強引に日本語訳すると「彩度が低く灰色がかった濃い青色」です。
二つ目は、原産地がインドのゴルコンダと分かっている数少ないダイヤモンドです。
現在のところ科学的な特徴からはダイヤモンドの原産地の表記は難しいのですが、来歴がはっきりしている歴史的なダイヤモンドについては産地の言及が可能です。
博物館の公式サイトにも産地としてゴルコンダの記載があります。
三つ目は、語り継がれている「呪い」についてです。
全くの迷信です。
私は、宝石に人の「怨念」とか「呪い」がついていると言う類は信じません。
ホープダイヤモンドの歴代の所有者の詳細については下記のページをご覧下さい。
ホープダイヤモンド
最後にホープダイヤモンドの燐光について触れておきます。
紫外線等を当てたときに発生する発光は「蛍光」と言うのはご存知だと思います。
光源を切った後も僅かに持続し、そして消滅する光を「燐光」と言います。
「燐光」を発するダイヤモンドは稀で、その多くがType2bのブルーダイヤモンドと言われています。
「燐光」の色は通常「青」又は「赤」で、ホープダイヤモンドの「燐光」は赤色です。
現在、ホープダイヤモンドは枠から外されて、ジュエリーのリモデルの最中とのことです。
写真の姿では見ることは出来ません。
次は、ネックレスになって登場すると聞いています。
ワシントンにお出かけの際は、是非ご自身の目で美しさを確認して下さい。