都内で時給1,200円前後、営業利益率が10%強のレストラン。
皆さん、どんなレストランを想像しますか。
経営者ならば、客単価の高い高級レストランを思い浮かべるのではないでしょうか。
実はこれは、昨日の日経新聞の朝刊コラム「経営の視点」で紹介されていたサイゼリアさんのことです。
ご存知のように500円未満のメニューが大半の低価格ファミリーレストランです。
サイゼリアさんが心がけているのは「生産性の向上」、基本原理にまでさかのぼって作業を一つ一つ洗いなおす、ということ。
<例>
「店内清掃」とは何か→床のゴミやホコリを取ること。
掃除機を使う必要があるのか→空気まで吸い上げる必要がない。
掃除機は、何度もひじを動かさなくてはならない。
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モップなら歩いて押すだけ。
但し、30センチ幅のモップでは掃除機と歩数が変わらない。
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120センチ幅に変更
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掃除機で1時間かかった作業が30分に短縮。
常識を疑い科学的に考えて生産性を向上させることは是非見習わなくてはなりませんが、それと同時に同業と比べて高い賃金を支払っていることが良い結果につながっていると思いました。
良い待遇のもとにポテンシャルの高い人が集まり、方針が実践されるので好循環が続きます。
経営は基本的に多答解ですが、「三方良し」の経営を目指したいものです。
皆さんの仕事でも、昔からそうやっていたからと言う理由だけで続けている仕事はないですか。
私は、私生活を含めてたくさんありそうです。
新年も近いので今日から見直します。