ジュエリーコンシェルジュ原田信之

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2015年09月

The Blue Moon diamond

The Blue Moon Diamond

Blue Moonとは英語の慣用句の"once in a blue moon"「極めてまれに」から命名され、ひと月に2度現れる満月又はまれに月が青く見えることに由来しています。
関連は不明ですが、日本にも「月がとっても青いから・・・」と言う歌があります。

The Blue Moon diamondは2014年1月に南アフリカのCullinan鉱山で発見されました。
Cullinan鉱山は多くのType競瀬ぅ筌皀鵐匹鮖蚕个垢襪海箸巴里蕕譴討い泙后
最も有名なダイヤモンドは1905年に発見されて英王室の所有しているCullinan Diamond1の545.67ctとCullinan Diamond2の317.40 ctで未だカラーレスダイヤモンドの歴代1,2の大きさを誇っています。

The Blue Moon diamondの原石の重さは29.62カラットで発見後1ヵ月後にCora International LLCが$25,600,000で購入しました。
当時の原石における1カラット当たりの最高価格を記録しました。($864,280/ct)
The Blue Moon Diamond Rough


Cora International LLCは数ヶ月を費やして12.03カラットのクッションシェイプ に研磨し、GIAでFancy Vivid blue、Internally Flawlessとグレードされました。
The Blue Moon Diamond Polishing

特徴は類まれな濃く彩度の高いブルー(Fancy Vivid blue)とほぼ無傷(Internally Flawless)に加えてオレンジーレッドの強い燐光を発することです。
紫外線短波を当てた後に約20秒間オレンジーレッドの燐光を発します。
この現象は非常に珍しくインドの伝説的な鉱山(集荷地)Golconda産のブルーダイヤモンドであるthe Hopeやthe Wittelsbach-Graff diamondsにも見られます。
燐光


The Blue Moon diamondは昨年9月13日から今年の1月6日までthe Natural History Museum of Los Angeles Countyに展示されていました。


このThe Blue Moon diamondが11月11日のSotheby'sのジュネーブのオークションに登場します。
見積価格は$35,000,000-$55,000,000です。
もし上限価格に近くなればダイヤモンドのオークション価格の記録となります。
もし上限に達したら現在の日本円で約66億円以上になります。
出品者にとって約1年で25百万ドルが35百万ドルになるか55百万ドルになるか投資の結果が出ます。
あまりに現実味のない価格ですが、不透明な経済状況下で現物資産重視の傾向が続くかの試金石となります。

All photos c Cora International

Hong Kong Show Sep 2015 Report

Honk Kong Show Sep 2015

 中国の景気変調が引き金になって世界経済に不透明感が漂う中で行われた今回の香港ショーは「最悪を覚悟したが、そこまで悪くなかった。」と言う出展者から良く聞かれたコメントが状況を物語っています。
 このショーを世界最大級に育てた中国からのバイヤーは期待以上の人数が来場していましたが、元気がありません。
急激な需要の減少に出張のスケジュール調整が出来ず来場してしまった感が強く、時間をもてあましているようにも見えました。

 ダイヤモンドは中国の需要減の影響を最も受けて、価格の下落が顕著です。
全体的にはここ数ヶ月で1割程度が値下がりし、特に中国からの需要の大きかったラウンド、0.3カラット、GHカラー、VS-SIクラスは3割も下がっているにも拘らず、反動で人気が出た同品質の0.25カラットサイズと価格が逆転しても売れない状況です。
同様に会場には形、サイズを問わずD IF(FL)が目立ちます。異常な原石価格の高騰から研磨業者は最大限の結果を求められています。
結果VVSクラスに対し過度なプレミアムがついているIF(FL)を研磨せざるを得ない状況となり、研磨技術の進歩も伴って多くのD IF(FL)を生んでいます。
0.3カラットの価格もD IF(FL)の問題も4Cの呪縛が根底にあります。

 カラーストンはアイテムや品質で好不況が分かれています。アイテムではレッドスピネルが好調です。ビルマ(ミヤンマー)産の小粒のものやタンザニア産の大粒まで価格も強く、活発に取引されています。
モザンビーク産のルビーはもはやニューフェイスではなくなり、低品質(加熱)のものは既に値下がりしていますが、大粒の無処理(加熱の痕跡を認めず)の価格は強く、無色ダイヤモンドの価格を上回ってしまったビルマ(ミヤンマー)産の価格とのバランスでバイヤーは悩んでいます。

 インドの研磨業者で話題になっていたのは、アントワープのラボHRDが開発した、メレーのソーティングマシンです。合成や高温加熱処理の可能性のある無色(D)からほぼ無色(J)のメレー(0.01-0.20ct)を全自動で毎秒3個、1時間に10,800個のハイスピードでこなす高性能なものです。
既に同様の機械はDe Beers他でも販売されていますが、1台8万ドルと言う価格にも拘らずその性能から関心を集めています。インド(スーラット)では、自社の工場の他に多くの下請工場に研磨が依頼されています。
昨今、下請工場での研磨工による合成ダイヤモンドのすり替えが問題になっています。
検査体制を整えて、抑止力も視野に入れた導入を検討しています。

HRD関連ページ(一番下に動画あり)


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