宝石図鑑表紙

宝石図鑑鳥瞰

弊社会長諏訪恭一の新著「価値のわかる宝石図鑑」(ナツメ社刊 税抜き¥2,200))が12月14日に発売されます。
「宝石1」「宝石2」「宝石3」「ダイヤモンド原石から装身具へ」と一貫して宝石とジュエリーの品質の見分け方と価値の判断について著作をしてきましたが今回始めての図鑑を上梓します。
メジャーな宝石を取り上げた前作との違いは図鑑なので幅広い宝石を取り上げて、鉱物のページ(背景が黒)で原石も掲載していることです。(画像はクリックすると拡大できます。)
アマゾンで販売しています。
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まず著者の序文をご紹介します。

はじめに

 人が身を飾るのは本能に近いことです。おそらく数万年前から、、装身具を身につけていたはずです。そのなかには、偶然に発見された硬い石、赤や青の珍しい石が存在し、その透明度や色が賞賛され、特別なものとして王侯・貴族・聖職者たちに珍重されてきました。一般の市民にも宝石に手が届くようになり、宝石の鉱物学的な分類が可能となったのは、この200年あまりです。
 本書は宝石をモース硬度順に並べ、鉱物種ごとに整理した図鑑です。筆者みずからが手にした宝石と鉱物の写真を使い、宝石の処理の有無を明らかにし、産地と歴史、宝石名の由来などをまとめました。
 成人の親の爪ほどの小さな宝石の価値が、数億円から数百円と大きな差が生じるには、きちんとした理由があります。宝石の種類と品質が異なり、高価なのは大自然がほんのわずかしか生み出さない美しいものだからです。主要な宝石について、美しさの異なる写真と価値の目安を表示し、その差を確かめられるようにしました。
 20世紀後半に宝石の需要が高まり、鉱山が開発されて、人々の手に入る宝石を増やしてきました。その一方で、宝石に対する過不足ない見方が行き渡っていないことは否めません。だからこそ、宝石の適切な見方がいま必要とされているのです。読者のみなさんが宝石に対する迷いを解消し、美しさと価値への理解を深め、幸せを託するに相応しい宝石に出会われることを心から願っています。
諏訪恭一

○目次
宝石図鑑目次1

宝石図鑑目次2

宝石図鑑目次3


○本書の見方[宝石のページ](背景が白)
本書の見方


○本書の見方[鉱物のページ](背景が黒)
鉱物のページ


○付録
巻末の30ページは付録としていますが、前作までの第2章に当たります。
とても付録と言うレベルではなく、これだけを読んでも元がとれます。
ご参考までに私自身が目から鱗と感じた「鉱物が生まれる」をご紹介します。
今まで「ダイヤモンドは地下深くで生まれる」と説明してきましたが地球規模で見るとグレープフルーツの皮の部分程度です。
多くの宝石はみかんの皮程度の浅いところで生まれていました。
その他では「世界人口とダイヤモンド産出量の推移/還流量」のグラフは還流の重要性が良くわかります。
とにかくお得な付録です。
宝石が生まれる