The Moon of Baroda Marilyn Monroe

クリスティーズは11月27日(火)に香港のオークションでペアーシィエプ 24.04ct Fancy Yellow VS2「The Moon of Baroda」を出品すると発表しました。
「The Moon of Baroda」(バローダの月)はマリリン・モンローが彼女の1953年の映画「紳士は金髪がお好き」で身につけ“Diamonds Are a Girl's Best Friend.” と歌ったことは有名です。
Moon of Baroda

このダイヤモンドは興味深いprovenance (来歴)があります。
15世紀の書物にはインドのバローダ藩王(マハラジャ)が所有していたとされています。後にオーストリアの女帝マリア・テレジアが所有していたとも言われています。数世紀行方が分からず1926年にRamachandra王子が米国に持ち込み売却しました。その後1950年に米国のMeyer Jewelry Companyの社長Meyer Rosenbaumが購入してマリリンモンローの映画に貸し出しました。1990年、Christieはニューヨークのオークションでダイヤモンドを$ 297,000で売却した記録が残っています。また一時日本の平和堂貿易さんが所有され2000年には、テレビドラマ『億万長者と結婚する方法』で藤原紀香が身に着けたり、東京の国立科学博物館で開催された「ダイヤモンド展」に展示されたりもしましたので覚えている方も多いと思います。
またGIAは最近このダイヤモンドはホープダイヤモンド等で有名なインドのゴルコンダ産と判断しました。
この「The Moon of Baroda」が再びChristie'sでオークションにかかります。見積価格は$500,000-$750,000なので順調にいけば約28年間で倍以上の価格になったと言えます。

クリスティーズのページ(動画あり)

11月28日 追記:
落札金額は見積を大きく超えてHK$10,300,000 US$1,322,207(約1億4,000万円)となりました。
マリリンモンローのプレミアムは約倍以上です。
ハリウッドスター強いですね。
落札者はアジアの個人客です。
サイン入の写真も出品されていてHK$ 275,000(約400万円)で落札です。