今年に入って初めてのムンバイです。
この時期は、まだ雨季の真っ最中ですが、今年の7月は雨量が少なく農作物への影響が心配されます。
こちらはモンスーン気候と呼ばれるもので、日本の梅雨のようにしとしと長く降ることはありません。
但し、降り出すとバケツではなくバスタブをひっくり返したように降ります。
雨がどのくらいで降りだすかは、少し高い建物から空を見渡すと簡単に予想できます。
遠くから黒い雲が近づいてきて、暫くすると雨の柱が見えてきます。
局地的に猛烈に降るので起きる現象です。


取扱量で世界屈指のダイヤモンドマーケットのムンバイ(ボンベイ)のマーケットは重たい空気に包まれています。
それはまるで、出口の見えない洞窟の中を彷徨っているようです。
川上の原石供給がDTC(De Beers)の独占から数社による寡占状態に移行して行くに過程で研磨業者、ジュエリー製造業者、小売店の垂直的な統合の動きが起こり、今までと異なる流れに小規模業者は戸惑っています。
結果、生き残りをかけて熾烈な価格競争が起きて、利益を削りあう泥沼状態です。
更に、原石価格の高騰、現地通貨ルピー高、資源価格の高騰によるコスト増加に加えて、需要の半分を担っている米国市場が足踏み状態に入っていることが、状況を悪くしています。

長らく実現が危惧されていたムンバイ初の本格的なダイヤモンド取引所「BDB(Bharat Diamond Bourse)」が終に今年の10月にオープンします。
これだけ大きな取引が行われているにも拘わらず、セキュリティの完備した取引所が無かったことが不思議ですが、計画を聞いてからどの位経ったか忘れたぐらい昔のことが実現するのは悠久の国インドならではです。
現在のオペラハウスの主に2つビルに入居している業者が移るのは、来年の中ごろだと予想されています。
空港からは、近くなりますが、ホテル等のインフラが遅れているのとダウンタウンからの道の渋滞が酷く、問題は山積しています。
これもインド時計でゆっくり解決していくのでしょう。

記念に現在のオペラハウス周辺の屋台の風景を残しておきます。
新しく出来る取引所では見られなくなるでしょう。
どれも食べたことはないので、味の説明は出来ません。


煎りピーナッツ

燃えさしで煎ったピーナッツを売っています。
よくブローカーがポリポリしています。
これは、美味しいそうです。




サトウキビジュース

およそ清潔とは縁のない環境です。
モーターでサトウキビを搾って出しています。
手前に見えるのが搾りかすです。
火が通っていないので、これを飲むのは勇気が要ります。




インド版超B級ベジタブルピザ

パパドウの上に野菜がのっています。
「インド版超B級ピザ」と言うところでしょうか。





良く分からない食べ物

これは良く分かりません。





この他にタバコを1本から売っているキオスクのようなお店や「パン」と呼ばれる葉っぱにくるんで石灰と一緒に紙タバコのように味わう嗜好品の屋台等があります。
この手の話は、インドの旅行者の方が詳しいので詳しく正確に知りたい方は、そちらをご覧ください。