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1月16に日(水)の日経新聞の朝刊コラム「YEN漂流 私はこう見る」で早稲田大学教授の野口悠紀雄氏は円安について以下のように主張しています。

「日本人は円安によって海外製品を高く購入する結果となり、実質的な生活水準は下がっている。
通貨価値の上昇を英語では『アプリシエイト(評価する)』といい、良いことと位置付けられている。
だが、日本人は自国通貨の上昇をアプリシエイトしない。これは珍しい現象だ」
「ドイツ人は夏季休暇を外国で過ごすので、自国通貨が高ければ良い暮らしを実感できる。一方、大半の日本人はあまりそのような体験をしていないので、自国通貨高を評価しなかった」
「このため輸出産業の利益や意見が政府の政策に反映され、異常な円安になっていった。ここ数年の日本企業の収益性の回復は、リストラで企業体質が改善したというよりも、基本的には円安に支えられてきた」
と好調な企業業績も切り捨てています。

私も全く同感です。
最近、ロンドンやパリ、ニューヨークなどの世界の大都市に出張に行くと、滞在費用の高さに頭が痛くなります。
過去に東京にやって来た外国人が体験したことが、今では反対になっています。
為替はやはり国力です。
ドルで取引する宝石のビジネスにとっては、為替はどのように影響するのでしょうか。
ビジネスの多くは仕入れ原価を元に価格を決めますが、私の場合は販売価格を時価相場と連動させています。
国際相場や為替の変動が直接販売価格に反映されるため、円安では仕入れ価格が上がりますが、在庫の評価も上がります。
反対に円高は仕入れ価格は下がりますが、在庫の評価も下がります。
長期的には値下がりより値上がりの方が商売はしやすいのですが、短期的には在庫の量によって立場が異なります。
本当に美しいものは稀少ですので、短期間では集めることが出来ません。
時間をかけてこつこつ集めるしかありません。
そのため高い品質の商品を扱うためには在庫が必要です。
結果、販売は在庫が中心になりますので、相場の変動を考えなければ円高は在庫の評価減になり辛いところです。
それでも日本のことを考えれば円高を受け入れなければなりません。

更に野口さんは、以下のように続けています。
「先進国は、脱工業化が進んで、金融やIT(情報技術)が主要産業になっているが、日本には先端の金融技術を駆使できる人材がほとんどいないことと、英語が得意ではないため、金融立国は無理な話だ。」
(その上で、『ものづくり』で生き残るには、)
「日本の大半の製造業は苦労して技術開発しても、値下げ競争に巻き込まれて収益が上げられなくなる状況に陥りやすい。こういうものは『コモディティー』と呼ばれる。アップルのように製造業でもコモディティーでないものを作れるかどうかが重要だ。」

一つ一つが異なる宝石は、本来コモディティーとは相容れない正確のものですが、ダイヤモンドの品質を4Cだけで括ってコモディティー化しいる現状は皆が疲弊するだけで、楽しいはずの宝石の商いを暗いものにしています。
私は、大自然が創り上げた、2つとして同じものが存在しない、本当に美しい宝石を受け継ぐお手伝いをします。
また、宝石の魅力を余すとこなく伝えることが私の使命だと思います。

上の写真は、2カラットサイズのGem Qualityの写真です。姿かたちが理想的です。