商品相場と同調して急激に値上がったルビー、サファイアの価格も大粒ダイヤモンドの価格の下落と同様に値下がりが予想されていましたが、供給量が限られているためダイヤモンドのような直接的な反応がまだ見られません。
米国の需要減による中低級品質のだぶつき感はありますが、高品質の商品は需要の減少を上回る供給減が強い相場を維持しています。
ビルマ(ミヤンマー)産の無処理のルビー、サファイアに関しては、現地の業者は世界的な経済の低迷を考慮して商品の供給を殆どしていません。
扱っている現地の業者が利権により十分に裕福なこともありますが、背景には通貨に対する不信があります。
そのため、バンコクでのビルマ産ルビー、サファイアの無処理の相場に今のところ変化はありません。
これからは、産地の思惑と最終需要の減少に挟まれるディーラーの経営が危惧されます。
写真は、ビルマ産、タンザニア産ルビーとビルマ産サファイアです。
全て、無処理で3カラットサイズ〜15カラットサイズです。
総額5億円は下りません。
今年はなにかと大変お世話になりました。
今年から来年へとジュエリーの世界は
まさに激動と呼ぶにふさわしい時代ですが、
これも新しい時代を迎えるのに必要なステップだと思っています。
我々はただ愚直に、ひたむきに、
お客様の喜びのために進む事が大切ですね。
忙しい年末ですが、体に気をつけてお過しください。
来年もよろしくお願いします。