原石















ダイヤモンドの原石価格が再び上昇している。
研磨済みは冷え込んだままなので、需要と供給のバランスから考えると理解できない。
ダイヤモンドの原石価格の動きは、宝飾業界に携わっている多くのプロにも分かり辛い。

ダイヤモンドの原石価格と研磨済み価格の関係は、原油価格と石油価格よりも企業業績と株価のそれに似ている。
株価が半年以上先の企業業績を投影しているように、ダイヤモンド原石価格は現在の需要よりも思惑や投機で動くことが多い。
目下の原石価格の上昇は、主に研磨済み、3カラット未満のサイズが対象だ。
昨年までの資産バブルの時には、3カラット以上の大粒サイズが高騰したのと好対照だ。

今回の原石価格の上昇には、極端に冷え込んだ研磨済みの需要が秋以降に回復するのではないかと言う思惑がある。
そして政策的な融資が、この思惑による業者の投機的な買いを支えている。
特にインドの業者の強気な姿勢が目立つ。

研磨済み価格との短期的な連動はないが、この傾向が一定期間続くと、もちろん研磨済み価格にも反映されてくる。とは言っても、今のところ値上がりを吸収する余裕はないように思えるが。
商戦が本格化する秋以降の値動きに注意したい。