13日(火)ニューヨークのクリスティーズにて故エリザベス.テーラーのオークションが始まりました。
ジュエリーに始まりファッションや映画のアーカイブ的なものまで16日まで連続で行われます。
ジュエリーは、セッション1(13日)が大粒の宝石を主体としたジュエリーが中心で、セッション2、3(14日)がファッション的なジュエリーで構成されています。
この手のオークションはオーナーと生前に契約が結ばれていることが多く、契約時のエスティメイトがそのまま採用されます。
ここ数年の相場の高騰と比べて格安のエスティメイトがつけられていることから契約は相当前に行われたことがわかります。
通常のオークションに比べても低いエスティメイトにエリザベステーラーのプレミアムが加わって、軒並みエスティメイトの数倍から数十倍で落札されています。
それにしても古き佳き時代とは言え、ハリウッド大スターの人気は凄まじいものがあります。
国際的な人気は言うまでもありませんが、やはり米国のファンは強く、高額の落札に自国の個人が目立つのが特徴です。

落札総額
セッション1 ( 80ロット)$115,932,200
セッション2,3(190ロット) $ 21,303,575
総額$137,235,775(約107億円)

今回は、宝石の相場と言うよりエリザベス・テーラーさんのオークションの性格が強いのでオークションでのレコードを作った3ロットのみをご紹介します。

○Natural pearl "Pergrina" pendant,
natural and cultured pearl ruby pendant by Cartier

Peregrina natural pearl

"Pergrina"
Natural pearl
Pear-shaped
直径約17mm 長さ約25mm

Necklace by Cartier
天然真珠 57個
養殖真珠  4個
Ruby Diamond

見積価格:$2,000,000-3,000,000
落札価格(手数料込み):$11,842,500 (約9億2,400万円)
オークションにおけるパールジュエリーの最高価格

ペアーシェイプ型の天然真珠「Pergrina」は1579年にパナマで発見され、その後200年以上に渡ってスペインの王室によって所有されてきました。
その後1813年にJoseph Bonaparteの手中に収まるも、幾度もの旅を経て1969年にRichard Burtonが手に入れてElizabethに贈りました。
1972年にElizabethはCartierに注文し、現在の豪華なネックレスに生まれ変わりました。
42年間もElizabethさんのもとにありましたが、432年に及ぶ「Pergrina」の歴史の中では10分の1に過ぎません。
稀少性の高い宝石の常として、「Pergrina」の旅は続くでしょう。


○The Elizabeth Taylor Diamond
The Elizabeth Taylor Diamond

Diamond
Octagon-shaped step-cut
33.19cts
D VS1(Potentially Internally Flawless) Typea
見積価格:$2,500,000-3,500,000
落札価格(手数料込み):$8,818,500 (約6億8,800万円)
1カラット当たり価格:$265,697(約2,000万円)
オークションにおけるカラーレスダイヤモンドの1カラット当たり最高価格

1972年にElizabethの40歳の誕生日にRichard Burtonが贈った有名なThe Elizabeth Taylor Diamondです。
幸運なことに実際に手にとって見る機会がありましたが、縦横の比率、四隅のコナーの大きさ、透明度、深さともに私にとって理想的なエメラルドカットでした。
これを選んだ彼らの審美眼に敬服します。
*Total depth 54.3%


○Ruby Diamond Ring by Van Cleef & Apels
Elizabeth Ruby 8.24ct by VCA

Ruby
Oval-shaped Mixed-cut
8.24cts
Origin: Burma
Heat enhancement: None by AGL
見積価格:$1,000,000-1,500,000
落札価格(手数料込み):$4,226,500 (約3億3,000万円)
1カラット当たり価格:$512,925(約4,000万円)
オークションにおけるルビーの1カラット当たり最高価格

「いつか君に最高のルビーをプレゼントする。」と約束して1968年にRichard Burtonが贈ったルビーの指輪です。
画像が大きいので表面の磨耗が気になると思いますが、使っているうちに必ずつく程度のものなので、この品質のルビーやサファイアでは気にしないのが普通です。
どうしても気になる場合、研磨によって取り除くことは難しく、石目方の減りは僅かです。


Christie's Elizabeth Taylor Auction以上。