今朝の日経新聞 朝刊のマーケット商品欄に上記のタイトルの記事が掲載された。
久しぶりの宝石の記事で内容も良くまとまっている。
日経新聞では相場に関する記事を商品部が担当している。
宝石の中ではダイヤモンドだけが取扱品目に加わっている。
にもかかわらずダイヤモンドの記事が少ないのは担当記者が貴金属相場も担当しているからだ。
品質が一定で日々の値動きが発表されている貴金属は記事にしやすい。
プラチナのように産業にも深く関わってくるので新聞の性格上どうしても優先する。
また、専門のアナリストの存在も記事を書きやすくしている。
翻ってダイヤモンドは4Cで品質が分けられているが、その他の要因もあり分かりづらいことこの上ない。
その上日経の担当記者は比較的短期間で交代する。
早い場合は半年以内、長くても2年程度と銀行の担当より短いので記者は最初の1-2ヶ月で業界のことを把握しなくてはならない。
その間に貴金属の相場が大きく動くとそれどころではなくなり、そのうちに担当替えになる場合が多い。
今回は担当記者がまめに取材しているので久しぶりにまとまった記事になった。
ここ数年は何十年ぶりかで相場が大きく動いていただけに記事にならなかったのは残念だったが、これからは少しお目にかかることも多くなることを期待したい。
参考までに以下に記事を掲載する。
ダイヤモンド、1割上昇 円安で1年7カ月ぶり
国内卸値、大粒サイズは最高値圏
ダイヤモンドの国内卸価格が約1年7カ月ぶりに上昇した。輸入業者が小売業者などに販売する価格は2月に入り、前月比で1割近く上昇している。ダイヤモンドの国際相場は鉱山会社の減産などで高値圏にある。さらに為替の円安が進み輸入価格が上昇した。今後も卸価格の上昇傾向が続くようだと、小売価格にも波及する可能性がある。
ダイヤモンドの国際価格は昨年後半から高止まりしている
大型の指輪などに使われ資産価値が下がりにくい2カラット(カラットは0.2グラム)の大粒サイズの国内卸価格は現在95万円前後(1カラット換算、無色・透明タイプ)。1月から10%上昇し、過去最高値圏になった。国内での流通量が多く婚礼品のジュエリーなどに使われる0.3カラットサイズは9%上昇し18万円前後(同)となり、3カ月ぶりの高値をつけた。
ダイヤモンドは研磨業者が集まるベルギーのアントワープやイスラエルのテルアビブ、インドのムンバイ、米ニューヨークの4大市場で主に取引される。国際市場での価格は現在2カラットサイズで1万1600ドル(1カラット換算、無色・透明タイプ、高級品)前後。過去最高値をつけた2011年から約5%下落したが、12年後半以降は横ばいで高値圏にある。
ダイヤの需要は世界景気の低迷で中国やインドといった新興国で鈍化したため、ダイヤモンドの鉱山各社が減産し国際相場の急落を防いだ。世界のダイヤ原石供給で約4割のシェアを握る英アングロアメリカン傘下のデ・ビアス社の12年の供給量は約2800万カラットと前年から11%減った。「世界的に需給が均衡しており、余剰感は出てない」(諏訪貿易の原田信之取締役)という。
さらに昨年末から為替の円安・ドル高が急速に進んだ。国内では「ブライダル向けの需要は総じて安定している」(ダイヤモンド業者の柏圭)こともあり、卸価格の上昇につながった。
多くの宝石店はまだ小売価格の引き上げに動いておらず、当面は経営努力でコスト上昇を吸収する考え。11年秋に値上げした都内の大手ジュエリー業者は「今のところ値上げは考えていないが、円安傾向が続けば検討せざるを得ないだろう」としている。
久しぶりの宝石の記事で内容も良くまとまっている。
日経新聞では相場に関する記事を商品部が担当している。
宝石の中ではダイヤモンドだけが取扱品目に加わっている。
にもかかわらずダイヤモンドの記事が少ないのは担当記者が貴金属相場も担当しているからだ。
品質が一定で日々の値動きが発表されている貴金属は記事にしやすい。
プラチナのように産業にも深く関わってくるので新聞の性格上どうしても優先する。
また、専門のアナリストの存在も記事を書きやすくしている。
翻ってダイヤモンドは4Cで品質が分けられているが、その他の要因もあり分かりづらいことこの上ない。
その上日経の担当記者は比較的短期間で交代する。
早い場合は半年以内、長くても2年程度と銀行の担当より短いので記者は最初の1-2ヶ月で業界のことを把握しなくてはならない。
その間に貴金属の相場が大きく動くとそれどころではなくなり、そのうちに担当替えになる場合が多い。
今回は担当記者がまめに取材しているので久しぶりにまとまった記事になった。
ここ数年は何十年ぶりかで相場が大きく動いていただけに記事にならなかったのは残念だったが、これからは少しお目にかかることも多くなることを期待したい。
参考までに以下に記事を掲載する。
ダイヤモンド、1割上昇 円安で1年7カ月ぶり
国内卸値、大粒サイズは最高値圏
ダイヤモンドの国内卸価格が約1年7カ月ぶりに上昇した。輸入業者が小売業者などに販売する価格は2月に入り、前月比で1割近く上昇している。ダイヤモンドの国際相場は鉱山会社の減産などで高値圏にある。さらに為替の円安が進み輸入価格が上昇した。今後も卸価格の上昇傾向が続くようだと、小売価格にも波及する可能性がある。
ダイヤモンドの国際価格は昨年後半から高止まりしている
大型の指輪などに使われ資産価値が下がりにくい2カラット(カラットは0.2グラム)の大粒サイズの国内卸価格は現在95万円前後(1カラット換算、無色・透明タイプ)。1月から10%上昇し、過去最高値圏になった。国内での流通量が多く婚礼品のジュエリーなどに使われる0.3カラットサイズは9%上昇し18万円前後(同)となり、3カ月ぶりの高値をつけた。
ダイヤモンドは研磨業者が集まるベルギーのアントワープやイスラエルのテルアビブ、インドのムンバイ、米ニューヨークの4大市場で主に取引される。国際市場での価格は現在2カラットサイズで1万1600ドル(1カラット換算、無色・透明タイプ、高級品)前後。過去最高値をつけた2011年から約5%下落したが、12年後半以降は横ばいで高値圏にある。
ダイヤの需要は世界景気の低迷で中国やインドといった新興国で鈍化したため、ダイヤモンドの鉱山各社が減産し国際相場の急落を防いだ。世界のダイヤ原石供給で約4割のシェアを握る英アングロアメリカン傘下のデ・ビアス社の12年の供給量は約2800万カラットと前年から11%減った。「世界的に需給が均衡しており、余剰感は出てない」(諏訪貿易の原田信之取締役)という。
さらに昨年末から為替の円安・ドル高が急速に進んだ。国内では「ブライダル向けの需要は総じて安定している」(ダイヤモンド業者の柏圭)こともあり、卸価格の上昇につながった。
多くの宝石店はまだ小売価格の引き上げに動いておらず、当面は経営努力でコスト上昇を吸収する考え。11年秋に値上げした都内の大手ジュエリー業者は「今のところ値上げは考えていないが、円安傾向が続けば検討せざるを得ないだろう」としている。
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