以前ある時期を境にブラックダイヤのメレーが大量に出てきました。
天然のブラックの稀少性を見てきたので、これは処理石だと言うことが直感的に分かりました。
当時は処理であることが伏せられて販売されていましたが後に新たな処理であることが判明しました。
また、パパラチア サファイアが大量に出てきたときも同様でした。
プロならば新たな産地の発見が無い限り、自然の出現率を超えて出てきたものは直感的に分からなくてはなりません。
処理や合成に対して鑑別は常に後追いです。

最近、宝石の見本市でファンシーカラーのメレーダイヤモンドをよく目にします。
イエローを中心にピンク、ブルー、ピンクと色とりどりです。
人気なアイテムなので露出が多くなるのは分かりますが、量の多さが気になります。
実際に天然に合成が混ぜられてジュエリーに使われた例も出てきています。

先月アントワープに出張した際に合成ダイヤモンドを扱っている業者を訪ねて現状を見てきました。
以下の画像はロシア製のファンシーカラー合成ダイヤモンドです。
現状の価格は天然の3分の1から5分の1で売られています。
合成宝石の常で価格は限りなく加工賃に近くなるまで下がっていくでしょうが、鑑別はどうなっているのか気になります。
合成ダイヤモンドの現状を2月4日にGIA Japanで行われたDr. Wuyi Wangの講演を元に次回から数回に渡って連載します。
専門的になるので分かり辛いと思いますが、ご了承ください。
合成イエローダイヤモンド
合成ブルーダイヤモンド
合成カラーダイヤモンド