本日の日経新聞朝刊1面「リアルの逆襲」の特集に「決算書に穴」と記事があった。
03年度以降、邦銀はこぞって中小企業向けの無担保融資に「スコアリング(評点制)モデル」を導入した。決算書を入力すると機械が自動的に信用リスクを審査するとの触れ込みで、金融庁も導入を強く後押しした。 しかし、多くは貸し倒れにつながり、日本振興銀行の破綻も招いた。決算書が信用できないという落とし穴のためだ。

これを読んで直ぐにダイヤモンドの4Cが思い浮かんだ。
スコアリング(評点制)ではないものの盲目的に価格に結びついた評価がされていることでは本質的に同じだ。
決算書だけで企業の正確な評価が出来ないように4Cだけではダイヤモンドの美しさや価値を4Cでは判断できない。

この記事はネットビジネスを行っている小規模な会社にネット取引のビックデータを解析して企業を評価し、融資をする新しいビジネスモデルを紹介している。
新たな評価システムがどの程度機能するか分からないが、宝石には取引のデータはないので評価は人がしなくてはならないことに変わりはない。

では4Cのダイヤモンドグレーディングシステムを作ったGIAはこの点を認識していなかったのか。
実はGIAが一番良く認識していてグレーディングレポートに文字は小さいながら注意事項が記載されている。(裏面ではない)
GIA Diamond Grading Report Important Limitations

最初に「このレポートは単にダイヤモンドの特徴を記したもので、保証書、評価書、査定書ではありません。」
最後に「内容については信頼できる専門家にお問い合わせください。」とある。

稀少性の高くないダイヤモンドにグレーディングレポートを添付して販売することは反対だが、少なくともプロはGIAの説明を理解するべきだ。
きちんと理解すれば4Cの説明に終始することはなくなり、ジュエリー(装身具)の魅力を追求することに注力するはずだ。