ホンコンショー

 バーゼル、ラスベガスと並び世界3大ショーと称される香港ショーが9月15日(月)から9月21日(日)まで開催されました。
アジアの発展で今では3月、6月、9月と年3回開催されるようになりましたが、やはり年末年始に向かって仕入れが活発になる9月のショーがメインです。

 今回は中国景気のスローダウンがどこまで影響するかが注目されていました。
昨年に比較しても来場者の数は落ちていないようですが、やはり中国人バイヤーの買いは当面の在庫補充が中心で景気の不透明感から見込み在庫は控えているのが実態です。
ダイヤモンド業界にとって一番の障害であったGIAでの商品の滞留が最悪期を越えて会場にはサイズを問わず需要の高いGHIJカラー、VS-SIクラスの商品も前回以上に並んでいました。

 中国の需要減で深刻なのは一般の消費者が購入するアイテムではなく、現政府が推し進める前代未聞の汚職の摘発で注目されている高額商品です。
著しく売り上げが落ち込んだのは高級時計で半減しているブランドも出ているほどの状態です。
摘発を逃れようとして北京や上海で質店にブランド品を持ち込む人が絶えないようです。
高級時計ほどではありませんが高額のジュエリーも状況に変わりはありません。
過度に中国に売り上げを頼っていた会社は今後レイオフも視野に入れざるを得ないのではと心配です。

 そのような状況で多くのバイヤーが無処理のカラーストン(プレシャスストン)を探していました。
ダイヤモンドの仕入れ予算がないブランドのバイヤーもカラーストンは別です。
特に数が少ないのがモゴック産無処理のルビーです。
無処理のルビーを尋ねると殆どの業者がまずモザンビーク産を持ってきます。
あったとしても何か欠点があるか法外な価格のいずれかです。
特に2カラット以上はとても手に負えません。

 無処理のエメラルドも稀少ですが、現実的なラボの鑑別のお陰で以前より多く見るようになりました。
しかし10カラットを超えるコロンビア産のものは少なくバイヤーはやむなくザンビア産を購入し始めました。
メレーサイズの高品質エメラルドはパキスタンのスワットの産出が復活して既に市場から消えたジンバブエ サンダワナ鉱山産の後継となっています。