ジュエリーコンシェルジュ原田信之

諏訪貿易が提供しているジュエリーの相続資産の査定・仲介のサイト「宝石ドットコム」の責任者:原田信之のブログ

グリーンダイヤモンド

Aurora Green

Aurrora Green Ring

昨日のクリスティーズ香港のオークションで再びオークションレコードが出ました。
GIAが過去にグレードしたFancy Vivid Greenで最大で、オークション史上でも最高額で落札されました。
夜空に浮かび上がるオーロラのグリーンを思わせるのでAurora Greenと名づけられました。
因みに落札者は香港ベースで中国にチェーン店展開しているChow Tai Fook(中国最大のジュエリーチェーン)です。
Aurrora Green Loose stone

Shape: Cut-Cornered Rectangular-shape
Cut: Modified Brilliant-cut
Size: 10.76x8.18x5.48mm
Weight: 5.03ct
Color: Fancy Vivid Green
Clarity: VS2
見積価格:HK$125,000,000-155,000,000 US$16,000,00-20,000,000
落札価格:HK$130,040,000 ($16,818,983 約18億円)
1カラット当たり:US$3,343,734(約3億6,000万円)

落札者: Chow Tai Fook
ダイヤモンドのファンシーカラーの色の起源はさまざまです。
イエローは窒素、ブルーはホウ素のように微量成分によるものや、ピンクやブラウンのように結晶の歪みによるものがあります。
その中でグリーンは放射線を受けた事に起因します。
放射線は自然界でも存在しますが人為的に照射する事ができます。
そのためダイヤモンドのグリーンは天然か人工か判断が非常に難しく私が業界に入った頃は天然と分ったものは世界に数えるしか存在しないと言われていました。
研磨済みのものの鑑別は依然難しいのですが、原石の状態では比較的判断ができるので最近は原石段階でラボに持ち込んで過程を共有して研磨済みの一部に原石の肌をわざと残すことで鑑別ができるようになりました。
ただ殆どのグリーンは原石の表面だけで研磨すると色がなくなってしまいます。
研磨して残るものは極稀です。
そのためこのグリーンは原石の画像もこのように明らかにされています。
Aurrora Green Rough

同様にGIAによって4方向から見たパビリオンの形状も正確に記録されていて原石の肌がのこされているか分ります。
Aurrora Green 4 shot

Grading Reportで見るとNaturalとしてプロットした箇所(隅切りの角の一箇所)にあります。
Aurrora Green Diamond Grading Report


またGreenでもYelloish Greenが多くBluish Greenもめったに出現しませんが、ストレートのGreenは殆ど見る事がありません。
その中でIntenseの中の彩度が高いVividのグレードは気の遠くなるような出現率の低さです。

Basel Show 2008

ファンシー ヴィヴィット グリーン
Basel show 2008 1カラットサイズ Fancy Vivid Green







とんでもなく綺麗なグリーンのダイヤモンドを見ることが出来ました。
10年前に天然のレポートがついたグリーンのダイヤモンドと言えば、どちらかと言うと彩度の低い魅力のないものばかりでした。
それも、世界中で幾つも存在しない極稀なコレクターズアイテムでした。
最近、GIAのデータの集積が進んだことと、研磨業者が原石から研磨の過程をGIAに明らかにすることで、天然のグリーンのダイヤモンドがバーゼルショーのようなところでは珍しくなくなってきていました。
その中で、ひと際美しいグリーンがこの1カラットサイズのラディアントカットです。
新緑の森のような鮮やかなグリーンは、通りがかる人々の足を釘付けにします。
約6ミリ角の決して大きいとは言えないサイズを忘れる程のオーラを発しています。
因みにGIAのカラーグレードは、Fancy Vivid Greenです。
価格は、5カラットサイズのラウンドのD IFが買えるぐらいです。
皆さんでしたら、どちらを選びますか。
因みに私は同じ価格でしたら、8カラットサイズのD-Eカラー、VSクラスのエメラルドカットを選びます。





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