京都では「高台寺 和久傳」さんの個室で夕飯をいただきました。
近くの「菊の井」さんとはまた違った表現で京料理を堪能いたしました。
何れにしても、京都は和食のルーツであり、最高峰です。
次回は、冬に名物の蟹をいただきに来たいと思います。
ご馳走様でした。

品書きがありませんので、覚えている限りいただいた作品を記します。

○先付:稚鮎と浜防風のゼリー寄せ(煮こごり?)
 とても上品で繊細、このサイズの稚鮎はまったく苦味がありません。

○椀:豆腐、わかめ、蛤のお吸い物
 蛤の味よりダシを強調、豆腐はあまり豆乳臭くなくあっさり。

○向付:大トロの炙り
 炙り過ぎず、まるでステーキのよう。

○大徳寺麩と山葵の花の胡麻和え
 まるで肉のような麩は正に精進料理。
 山葵の花は言われないと分からない微妙な風味。

○焼き物:姫路のアナゴ、朝採れの筍、鯛の白子
 何れも厳選素材ですが、特大サイズの切り身を骨切りして、
 皮を香ばしく焼き上げたアナゴは、絶妙に火が通り中 
 がふっくらして、今回最高の逸品です。
 部屋に炭を持ち込んで、目の前で焼き上げるサービスは、
 ミシュランの三ツ星レストランも遥かに及びません。

○山椒の花とともに頂く牛のしゃぶしゃぶ
 たっぷりの山椒の花が一呼吸置いて舌を刺激します。

○ご飯:白魚の卵とじご飯、香の物
 4種類から好きなだけ選ぶことができますが、私は白魚を選びました。
 三つ葉を千切りに散りばめてあり、卵が生過ぎず、火が通り過ぎず、
 ホッとするご飯です。

○果物:チェリモア ドリアンから臭みを取ったような濃厚なフルーツ

○蕨もちと薄茶
 きな粉が香ばしい一品。濃茶ではなく薄茶が合います。

世界が注目する「自然」を表現する料理から学んで装身具作りに少しでも生かしたいと思います。