ジュエリーコンシェルジュ原田信之

原田信之 所有されているジュエリーの活用方法をアドバイスする株式会社ジュエリーアドバイザー アンド ギャラリー JAAG(ジャーグ)の代表のブログ。オークションの査定や百数十回に及ぶ宝石の海外買い付け、ジュエリーのプロデューサーとしての経験を生かして、相続や売却、資産性のある宝石の購入のアドバイスをします。

Alrosa

「令和」記念ブログ-Diamond Pipeline 2017

2014年

ダイヤモンド原石供給者別2014

2017年

ダイヤモンド原石供給者別2017

原石供給者別ではDe BeersとAlrosa(ロシアの鉱山会社)で6-7割を占めている寡占状況です。
競争が少ないので価格は硬直的になります。
ダイヤモンドの流通の中では原石販売会社と小売の国際ブランドの両端の2者しか儲からないと言われる所以です。

次回は国別研磨済み生産額です。
1位と言うより1強と言う状況です。
あなたの認識は?

データ出典:IDEX (International Diamond Exchange )Tacy Diamond Pipeline
単位:Billion $ US$1Billion=US$1,000Million=$1,000,000,000 US1=\110の場合US$1Billionは1,100億円
雑誌JEWEL SPRING号掲載

Diamonnd Pipeline 2014 (2)

供給業者別原石金額

このグラフは原石供給の2大プレーヤーであるDe Beers(デビアス)とAlrosa(アルロサ)のシェアを示したものです。
De Beersはかつて殆どの鉱山を傘下に収め原石供給の8割を握っていたことがある独占企業でしたが、現在は南アフリカ、ボツワナ、ナミビアに自社が権利を持っている鉱山とカナダの2鉱山がメインとなっています。
とはいっても40%近いシェアのリーディングカンパニーなので未だに影響力は大です。

Alrosaはロシアの上場企業ですがロシアと地元サハ共和国が株の75%を持っている国営ダイヤモンド採掘企業です。
ロシア内の殆ど鉱山と最近ではアンゴラ、ボツワナ、ジンバブエ等のアフリカでの採掘事業にも進出しています。

原石市場はDe BeersとAlrosaの2社で約7割を占めいている寡占状態です。
2社は販売手法からみると性格の異なる企業です。
De Beersは伝統的なサイトホルダーと言う長期契約で定期購入顧客が90%で残り10%が自由参加の入札で販売しています。
より安定を重視した体制です。
対するAlrosaは64%がサイトホルダー、スポット販売が21%で残り18%が入札制なので、より変動的です。
両社が歩調を合わせれば価格の調整は可能ですが、現在は入札制と言う需給に応じた販売も少なくないので思い通りにはいきません。

2社以外の独立系の企業の多くが入札制を取り入れているので今後の相場の変動はより大きくなります。
2000年にDe Beersが価格のコントロールを放棄したことで需給に応じて相場が変動する体制が出来、その後の資産バブルに伴って大粒ダイヤモンドが高騰しましたが、入札制が値上がりのピッチを高めたことも見逃せません。

Diamonnd Pipeline 2014 (3)に続く。


Profile

原田信之

Archives
ギャラリー
  • 「アヒマディ博士の宝石学」−宝石を科学的に解説ー
  • あなたの知らないオークションの世界
  • 「令和」記念ブログ-Diamond Pipeline 2017
  • 「令和」記念ブログ-Diamond Pipeline 2017
  • 「令和」記念ブログ-Diamond Pipeline 2017
  • 「令和」記念ブログ-Diamond Pipeline 2017
  • ライブドアブログ